22/41原子核と放射線
HOME/物理/原子核と放射線
高校基礎Chapter 229

原子核と放射線

原子核が崩壊してα線・β線・γ線を出す。種類によって透過力と電離作用が全然違う。

#原子核#放射線#半減期#核分裂#核融合

つまり「3種類の放射線、それぞれ特性が違う」

種類正体透過力電離止めるもの
α線He原子核弱い強い紙1枚
β線電子中間中間アルミ板
γ線電磁波強い弱い鉛・コンクリート

透過力と電離作用はトレードオフ。


核崩壊

α崩壊(質量数−4・原子番号−2):

92238U90234Th+24He^{238}_{92}\text{U} \rightarrow ^{234}_{90}\text{Th} + ^{4}_{2}\text{He}

β崩壊(原子番号+1):

614C714N+e^{14}_{6}\text{C} \rightarrow ^{14}_{7}\text{N} + e^-


半減期

N(t)=N0(12)t/T1/2N(t) = N_0 \left(\frac{1}{2}\right)^{t/T_{1/2}}

温度・圧力に関係なく一定。化学的に変えられない。

これを使って年代測定ができる(¹⁴Cが3万年前まで有効)。


E = mc²

E=Δmc2E = \Delta m \cdot c^2

核反応では質量が変化する。その差がエネルギーになる。

核分裂(ウラン)→ 原子力発電 核融合(水素)→ 太陽・核融合炉


💡豆知識

放射線治療でがんを治療するとき、放射線をがん細胞に集中照射する。がん細胞は正常細胞より放射線ダメージからの修復能力が低いため、適切な線量で照射するとがん細胞だけを選択的に死滅させられる。また、α粒子を使った「α線治療」は電離作用が強く短い射程なので、がん細胞だけを精密に破壊できる。

よく間違えるところ

「放射線 = 危険」という単純な認識は不正確。問題は線量(受けた放射線の量)だ。X線レントゲン撮影や自然界からの宇宙線・地面からの放射線は毎日受けているが、低線量では健康被害は統計的に検出されないレベルだ。一方、高線量(原爆・チェルノブイリ級)は確実に有害。

重要ポイント

まとめ

  • α線:He核・紙で止まる・電離強
  • β線:電子・アルミで止まる
  • γ線:電磁波・鉛で止まる・透過強
  • 半減期:温度に無関係
  • E = Δmc²(質量欠損がエネルギーに)

まとめ

  • α線:He核・紙で止まる
  • β線:電子・アルミで止まる
  • γ線:電磁波・鉛で止まる
  • 半減期:温度に無関係、一定
  • E = Δmc²(質量欠損がエネルギーに)

// quiz

確認問題

Q1.α崩壊で放出される粒子は何か?

Q2.半減期の説明として正しいものはどれか?

Next Up — Chapter 23

熱力学第一・第二法則

次のチャプターで学習を続けましょう

次のチャプターへ →