22/41芳香族化合物
HOME/化学/芳香族化合物
高校発展Chapter 2211

芳香族化合物

ベンゼン環を持つ化合物の話。「電子が環を飛び回る」から安定で、置換反応が得意。

#芳香族#ベンゼン#フェノール#アニリン#求電子置換

つまり「ベンゼン環 = 電子が飛び回る安定な環」

ベンゼン(C₆H₆)の6つの炭素をπ電子が飛び回っている。

だから安定で、付加反応より置換反応を好む。

(二重結合を壊してまで付加するより、H1個を置換する方が安定を保てる)


代表的な芳香族化合物

化合物官能基特徴
トルエン(C₆H₅CH₃)メチル基溶剤
フェノール(C₆H₅OH)−OH弱酸性・FeCl₃で紫色
安息香酸(C₆H₅COOH)−COOH食品保存料
アニリン(C₆H₅NH₂)−NH₂弱塩基性・さらし粉で赤紫色

フェノールの特徴

  • アルコールの−OHより酸性が強い(ベンゼン環が安定化)
  • NaOH とは反応するが、CO₂とは反応しない(弱酸)
  • FeCl₃で紫色 = フェノール類の検出反応

アニリンの特徴

  • 弱塩基性(アンモニアより弱い)
  • さらし粉で赤紫色 = アニリンの検出反応
  • ジアゾ化→カップリングで染料を合成

💡豆知識

ベンゼンの構造を1865年に解き明かしたのは、ドイツの化学者ケクレだ。彼は夢の中で「ヘビが自分の尾を口でくわえて輪になっている」イメージを見て、環状構造を思いついたという逸話がある。実際の話かどうかは議論があるが、科学史上最も有名な「夢からのインスピレーション」として語り継がれている。

よく間違えるところ

「フェノールのOHはアルコールのOHと同じ」と思うと間違える。フェノール(C₆H₅OH)の OH はアルコールより酸性が強い(ベンゼン環がアニオンを安定化する)。NaOH とは反応するが CO₂ とは反応しない(弱酸だから強酸 CO₂ に負ける)。エステル化はアルコールより難しい。

重要ポイント

まとめ

  • ベンゼン:平面正六角形・置換反応が主
  • フェノール:弱酸性・FeCl₃で紫色
  • アニリン:弱塩基性・さらし粉で赤紫色
  • 検出反応の色をセットで覚える

まとめ

  • ベンゼン:平面正六角形・置換反応が主
  • フェノール:弱酸性・FeCl₃で紫色
  • アニリン:弱塩基性・さらし粉で赤紫色
  • 検出反応の色をセットで覚える

// quiz

確認問題

Q1.ベンゼンの構造で正しいものはどれか?

Q2.フェノールにFeCl₃水溶液を加えると何色になるか?

Next Up — Chapter 23

酸化還元反応

次のチャプターで学習を続けましょう

次のチャプターへ →